公立学校から有名大学の進学を考える(2/3)

 前回、「日本社会には階級層があり、高い階級層の人たちは、その子どもに階級を維持させる行動をするので、貧困層の子どもは、貧困層から抜け出しにくい」という記事を書いた。

 では、自分の子どもに「今の階級から上の階級にあがる方法」があるのだとしたら、

それは「どんな方法」だろうか。

 私の結論は「学習」である。

 大人も子どもも、そして、どんな仕事をしていても、どんな勉強をしても応用できるズルい結論なのだが、これに勝るものはない。

 しかし、今回は「自分たちの子ども」に焦点を当てているので、具体的な話に戻そう。

 「確率」の観点から、階級を上げる方法を3点論じる。

①お笑い芸人になって成功をおさめる

 東京と大阪にNSC(吉本のお笑い芸人養成所)には、毎年1000人程度の受講生がいるそうだ。そのなかでも、売れる芸人は1組か2組程度。4人だと考えても、約0.4%という狭き門である。

②スポーツで活躍する。

 国内2大スポーツと言われる「野球」と「サッカー」、競技人口はどちらも、5万人強(野球は「高野連」データ、全国高等学校体育連盟のサッカー部員数を3分割 2017年度)そのうち、プロになれる人数は毎年100人程度。約0.2%と狭き門だと言わざるを得ない。

③有名大学へ進学する。

 有名大学の定義が難しいが、ここでは、まずは超一流大学の東京大学京都大学に絞って考えよう。平成29年度の高校卒業者は1,069,568人。東京大学の入学者数3,132人

京都大学の入学者数2,961人。約0.5%。100万人の高校卒業者全てが、東大、京大への進学を考えているわけではないし、有名大学の範囲を広げれば、確率は上がるので、

お笑いの道、スポーツの道よりは、選択肢の幅は広いと考えられる。

 

 しかし、ここで伝えたいのは、どの道に進むにしても、「安易な方法はない」という

ことである。むしろ、上記で挙げたような、誰でも考えられそうな「道」ではなく、競争相手の少ない「自分が進みたい道」を目指すという選択の方が賢いだろう。

 ゆえに、いち早く「自分が進みたい道」をみつけ、そのことに精進する活動を続けることが、最良の方法なのである。

 かといって、若くして「自分が進みたい道」が見つけられる幸運は、そう多くない。その対策には「様々な道」を通ってみるのも良い。就職するにせよ、自分で起業するにせよ、「東大卒」という証しは、圧倒的な優位性がある。仮に東京・京都大学でなくても、「有名大学」と呼ばれる大学は、有能な人たちとともに学べ、一緒に人格を高めあう可能性が上がる。なぜなら、卒業後「校友会」というような活動を通して学ぶこともできるからである。

 そう、「有名大学の進学」は、人生の歩む道の選択肢を広げ、成功する確率をあげるための「学習」ができるのである。

 

 私が当時、大学へ進んだ理由は「就職するまでの余白期間」としてしか捉えていなかった。そのため「学習」の必要性を感じられず、階級的にも下位に甘んじ、人格的にも褒められたものではなかった。今、このブログを見ている方には今までの文章が「不快」に感じる面が多々あると思う。

 それもそのはず。

 私の文章の至らなさにも原因はあるが、「真実」と認めたくない面が多々あるからである。私自身も、認めたくない一心で、「有名大学でたところで」「学習させたからといって将来役立つものばかりではない」と、公教育自体を否定し続けていた。もちろん、否定する一面はあるだろう。しかし、否定していても、現実的には、子どもも親も成長しない。もし、批判するのであれば、対案をだすなりの、行動があるべきで、そうでなければ、何事も成し遂げられない。階級上位の方々は、ここまでブログ内容は「あたりまえ」情報に過ぎないし、もっと有益な情報に触れているのである。

 このことを認めない限りは、階級上位層に「支配」され続けるし、自分の子どもも「同じ道」を歩ませることになるのである。

 私は、これから

 「格差を是正して、多くの人たちを幸せにできる世界」

の実現を考え、行動していく。次回は、なぜ「公立学校から」有名大学なのかを述べる。